2007年11月30日

モニターキャリブレーションの奨め

モニターキャリブレーションの奨め 今回はパソコンのモニターの色あいの話し。 本来は非常に奥が深い専門的な話です。

 ふだん私たちが使っているパソコンのモニターは、液晶・ブラウン管に関わらず、同じ写真データを見た場合は同じ色合いで見えるのが理想です。 しかし現実は、照明の種類・明るさなど使用環境も違う上に、モニターの性能差・個体差も大きく、特に画面で見た色合いと、プリントアウトした色合いとなると永遠のテーマだったりします。

 ワードやエクセルなどのオフィスユースなら、色が正確なことより疲れないことが優先されますが、こと写真を編集したり印刷に回すことを前提にしてしまうと、正確に補正された、適したモニターを使用することは結構重要だったりします。
 私はメインのPCでは24インチワイド液晶(DELL 2405FPW)を使用しています。 今なら10数万円も出せば調整しなくてもそこそこ正確な色が出ますが、24インチが出始めのころに10万円前後だった本機ではそうはいきません。 液晶パネルはVA方式なのでそう悪くないですが、コストを抑えるためか制御回路が弱いようで、時間経過に対するガンマ(明るさ)の変化が大きいのです。

 今回それを解決するために、モニターから発せられる色を測定する装置(測色計)と、プロファイルデータ(WindowsならICCプロファイル)を作成するソフトがセットになった、グレタグマクベス社のEYE-ONE Display2を購入、それらの心配を一挙解決しようという作戦です。

 これまでも簡易的にガンマ値を補正していましたので、「貴志川線を探検しよう!」「貴志川線の未来を“つくる”会」など私の管理しているサイトで使用している写真については甘く採点して許容範囲かなとも思いますが、今後は測色計を用いて、(Windows標準になるsRGBの)色温度6500K、ガンマ2.2、白輝度80~100カンデラにキャリブレーションして、もう少し色を極めようと思います。

 色の話をもう少しすると、以前某カメラ店主催の「ホームページに掲載する写真の撮影技法」に関する有料セミナーに参加したことがあります。

 仕事柄、EYE-ONEが転がっているような職場にいますので、多少は色に関する知識がありますが専門外で、あくまでも撮影技法目的の自己啓発が目的の参加でした。 ほかの参加者はインターネット販売に携わっていますが、色やカメラ撮影関しては素人で、その多くが色見の違いに苦労している現実があるようです。

 講師を務めたプロのカメラマンは、デジカメで商品を撮影する際の照明テクニックについて、なるほどと得るものがありましたが、パソコンモニターの色合いについては十分な説明ができないところをみると、コンピュータにはそれほど詳しくないようにも思います。

 最悪なのは、同時に一緒に講師を務めたホームページ作成業者。「世間のモニターは色調はバラバラが当たり前。ガンマ値って何?」そんなスタンスだ。
 アマチュアならそれでもよかろうが、それで飯を食っているプロの話じゃないような。 ik_74 クライアントからクレームが出ても得意の話術でしか対処できない、そんな調子でした。 世間の色に関するレベルは現状そんなモノなのでしょう。
同じカテゴリー(パソコン)の記事画像
初めてのスマートフォン
Windows7 始動
Windows7のRC版が出ましたね
ロジクールマウス修理奮闘記
Windows7 ベータ版
パソコン新調
同じカテゴリー(パソコン)の記事
 初めてのスマートフォン (2011-04-17 09:55)
 Windows7 始動 (2009-09-06 12:20)
 Windows7のRC版が出ましたね (2009-05-03 18:12)
 ロジクールマウス修理奮闘記 (2009-02-22 17:30)
 Windows7 ベータ版 (2009-01-10 23:35)
 パソコン新調 (2008-08-16 19:00)

Posted by js3mne at 20:00│Comments(0)パソコン
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。